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どうしようもない夜
せめて、声がききたい
一瞬の安心が欲しい
純粋に、耐えがたい
おこがましいなと思う
どれだけ苦しんできたのだろう
わかるはずもないのに
残酷に手を伸ばし続けて
思い返すほどに、培ってきた関係性やそこから生まれた自信は雲がかって見えてくる
手遅れでも、次の便はない
視界から小さくなっていく汽車を目指して走るしかない
そのうち、次の駅に止まるだろう
信じて、走るしかない
立ち止まっても、轢き殺される心配はない
ただ、線路の上で、野垂れ死ぬだけだ
今日は、心底疲れた
帰りがけに目にした墓の前に建てられていた地蔵に、説明文を流し読みし、賽銭箱に気まぐれに小銭を入れた
よく知りませんけど、あなたが大変敬われて造られ今日を迎えていることはわかります
この土地をあたたかく見守り続けて下さりますように
通りすがりの者より
周りの通行人が目に入りそそくさと立ち去ろうした瞬間、軽く鳥肌が立ち、ふわっと身体が軽くなった気がした
気のせいだったのだろうか
気のせいだろう
こんなのおかしいね
野暮なことは言いたくない
臆病だから
絶望(笑)
靖子ちゃんに少しだけ救われた
君を想い、今宵射精